結石出すぞ日記3.5「結石で救急車を呼んでもよいものか」
救急車で病院に搬送されるまでのこと。
正直、私には記憶がほとんどないが、妻が語ってくれたので
以下に書いておきます。
激痛で救急車を考えた時の参考になればと・・・。
さて、持病(尿路結石)があって、過去にそれで病院に緊急搬送されたことがあったことは、結婚前に告白済みだった。
で、呻きながら同じ症状であることを伝え、ただひたすらうずくまってウンウン唸っている私の側で妻は携帯を片手に(当時まだガラケー)逡巡していたらしい。
(以下、私の記憶はないが、妻とのやり取り)
妻「救急車呼んでいい?」
私「いやだ」(どうしようもないし)
(激痛のまま30分経過)
妻「やっぱり救急車呼ぼうよ」
私「ダメだって。○○(子供)ももう寝てるし」(深夜だった)
妻「起こして一緒に連れていくから」
私「いや、大丈夫だから」
普段、妻は子供を寝かせる時間には、か・な・り、ウルサイ。
自分のせいで子供の睡眠時間を削るなどあってはならんと私も思っていた。
(更に激痛のまま30分経過)
私「ト・・・トイレ行ってみる」
妻「うん」
そしてトイレに篭って30分。変わらぬ激痛。
でも体勢もキツイからと這って部屋に戻ってみれば、妻が毅然とした顔で立っていた。
なんか着替えてる。
妻「今、救急車呼んだから」
私「えー!」
妻「救急案内の電話相談に相談してみたの。救急センターの人は『これは緊急かもしれない!って思ったら、迷わず救急車を呼んでくれて構わないですよ』って言ってくれたから」
私「・・・えー・・・」
妻「着替え用意したから」
妻は既に子供の荷物も準備して持っている。
こういう時、妻は特に男らしい。いや、女性は皆そういうもののようだが・・・。
とにかく私は着替える体力もなく、くたびれたスウェット上下の上に厚い上着を着せられた。
そして子供も(まだ当時3、4歳)同じようにパジャマの上から何やら大量に着せられて妻に抱かれ、家族三人、大荷物で玄関に立った。
同時にパーポーパーポーと我が家に向かって近づいてくる音。
まるで親近感はわかないが、明確に我が家に向かって近付く音に、私も覚悟を決めた・・・ようだった。割としっかりとした足取りでマンションの階段をおりて、点滅する白い救急車に向かって行ったらしい。
救急車の中では救急隊員さんからの問診を受けた(らしい)。結構長く家の前に止まっているので、「早く病院に搬送してよ!」と妻は思っていたようだ。確かに、音は切っているとは言え、赤い点滅がチカチカとしていたら近所の人たちは気になるしね。
その時の問診の内容については、私はまるで覚えていないけれど、とにかく車が動き出してホッとしたと妻は言っていた。
私もきっとホッとしたのだろう。
・・・が、
病院につく頃に激痛が静まってしまうなんてありえない。
恥ずかしいにも程があるし、人騒がせで本当に申し訳なくなる。
もしかしたら結石という物理的病気であっても「病は気から」の通り、やはり精神面も大きく作用するのかもしれない。
としたら、激痛になる前に精神面で何か対策が練れないだろうかと思ってしまうが・・・。
さて、結論を出そう。
確実に結石だとわかっている場合は
「救急車は呼ばなくて良い」
と私は思う。
だって、自分が救急車を呼んでしまった為に
他の、もっと緊急な人が困る事態となるのは、とても申し訳がない。
いや、緊急性で言えば、結石は負けないレベルにあるとは思う。
だが、病院にて何かしらの処置が取れるなら救急車もありと思うが、
結石(と明確にわかっている&箇所的にどうしようもない)場合は、
基本は痛み止めを飲んで、ひたすら排出を待つしかないのだ。
ただ、妻が慌てて救急に電話してしまったように、
激痛に耐える人間は、傍から見ていると
「本当に結石なの? 何か他の病気なんじゃないの?
放っておいて手遅れになったらどうしよう?」
と悪い想像を巡らせるに十分なくらい切羽詰まっているので、
ご家族の理解を深めておくことが肝要です。
ま、でも、救急車を呼ぶ呼ばないに関しては
他の病気の可能性もないわけではないし
状況によっては外科的手段もあるかもしれないので
ご自身での決断をお願いします。
私も一回目の時は、何がなんだかわからずに
気付いたら救急車に乗ってましたしね。
というわけで、鎮痛剤の常備が必須です。
でも、鎮痛効果が現れるまで時間がかかるし、
正直な話、痛みの最高潮時は鎮痛剤すら効かないんだけどね。
その辺りは、また書きます。