暑い時期は豆腐が美味しいですね。
特に、冷や奴。
「火を使わずに食卓に追加出来る大変お役立ちな食材」なので、夏になると出現率が激増。
冷や奴だけバーンと出て来たらさすがに色気がありませんが、大抵ネギなんかが乗って色も華やかでいいじゃありませんか。
そう。ネギをたっぷり乗っけた冷や奴にたっぷりしょうゆをぶっかけて、枝豆をつまみながらビールを・・・。
なんて思っていたのですが、実は「豆腐とネギ」って、結石にはあんまりよろしくない食材の組み合わせらしいと聞きました。
「豆腐+ネギ=最強コンビ」は結石持ちには最凶の食い合わせ?
豆腐とネギ、それは黄金コンビ!
夏だけではありません。冬の湯豆腐シーズンだって大活躍。
大体、豆腐は大豆製品。健康に良さそうだし、コスパも良い。
結石は野菜不足がいけないんじゃなかったのか?
というわけで、色々調べてみました。
すると去年、中国で420個もの結石がお腹の中から見つかった人がいたそうで、その原因が豆腐ダイエット・・・というか豆腐の食べ過ぎによる、石膏成分(凝固剤か?)が主原因との報道がされたのでした。
420個!!
(写真「Mirror online」)
気が遠くなりますが、どうもこの患者さん、20年前に一度結石が見つかって、粉砕手術は受けていたようなんですね。それから大事に温めて育てて増やして・・・
で、420個。
おまけに、水もあんまり飲んでいなかったそう。
いやいや、それは豆腐じゃなくてさ、水分不足が主原因なんじゃないの?
というツッコミはしつつ、改めて豆腐と結石について調べてみました。
「豆腐」は結石になりやすいのか? 関係ないのか?
豆腐単体と結石の関係だけを調べてみました。
病院のサイトなんかでは
「結石の予防には、カルシウムが含まれている牛乳や小魚、豆腐などを摂取するといいでしょう」
みたいな情報も見つかります。
豆腐のせいで結石になった、なんて情報は、その中国での420個結石のニュース以外にはそんなに見当たりません。
食べ過ぎたりしなければ、豆腐で結石になることはないのかもしれません。
日本人は昔から大豆を加工しまくって食べている民族。身体的に耐性なんかも強いのかもしれませんし。
でも中国では
「豆腐+ほうれん草」は結石になる
と昔から避けられていた食い合わせらしいです。
日本でいう「うなぎ+梅干し」「天ぷら+冷水」みたいなものなんでしょうかね。
豆腐と一緒に食べると結石リスクが上がる食品は確かにあるのかもしれません。
「豆腐+野菜」で結石リスクが上がる理由とは
で、先ほど例に挙がった「豆腐+ほうれん草」ですが、元々「ほうれん草」は単品で結石持ちから悪魔的に忌避される食品。栄養たっぷりでも、結石もたっぷり・・・恐ろしい!!
・・・が、実は気をつけて食べれば、ほうれん草も大丈夫なのです。
ほうれん草のシュウ酸が結晶化すると結石リスクが上がるので、まずは茹でること。これにより栄養も流れてしまいますが、シュウ酸も流れてくれるのでリスクが少し軽減します(栄養を減らしてまで食べなきゃいけない食品かどうかは謎ですが)。
そして次に、シュウ酸の結晶化を防いでくれるカルシウムを一緒に食べればいいのです。
カルシウムと聞くと「結石の主成分じゃん!」と思いますが、実はカルシウムは腸の中のシュウ酸と結合して便へと排出してくれるお助けマンなのです。
で、豆腐にはそのカルシウムが含まれている。
おお、じゃあ、かえって一緒に食べたほうがいいんじゃないの?
・・・と思ったら、実は豆腐にはフィチンという成分が多く含まれていて、このフィチンがほうれん草のシュウ酸を差し置いてカルシウムと結合してしまうのだそうで。
つまり、ほうれん草のシュウ酸が置き去りに!!
だから「豆腐+ほうれん草」の組み合わせが悪いのですね。
それから「豆腐+ねぎ」も同じようにヤバいのでしょう。
というわけで、豆腐単品ならまだマシなものの、そこにネギが乗っているとネギのシュウ酸が取り残されて結石リスクが上がってしまうということが、よっく分かりました。
豆腐とは、意外な伏兵でした。
皆さん、気をつけましょう。これからは私も彩りがどうのこうのではなく、「豆腐にはしょうゆオンリー!」とシンプルに生きることにします。